なぜ漢方で排尿困難が治るの?
  1. なぜ漢方で排尿困難が治るの?東洋医学「体質改善」の考え方

漢方排尿困難が治るって本当?
東洋医学「体質改善」の考え方

身体の根本から改善!それが東洋医学の治し方

東洋医学では、例えば人間を木に例えると根が脳にあたり、首を含む体幹を幹、枝は手足で皮膚や臓器が葉にあたると考えます。天地が逆になっているので少し頭がこんがらがりますが、木が根から幹、枝を通じて葉に栄養を行き渡らせる流れを想像すると、これはとてもわかりやすい例だと思います。

そして病気の症状というのは「葉」に出ると考えるのです。1本の木に葉はたくさんついていますよね。その葉の数だけ様々な症状が表れるのですが、葉に栄養を送っている木の幹や枝にあたる部分を治療することによって、葉が元気になると考えるのです。

そして東洋医学では身体を12の系統に分類しているのですが、その1つ1つの系統に葉っぱがついていて、例えばある葉の調子が悪いことがわかると、その葉に栄養を送っている系統を治療します。少し難しいですが、十二正経と呼ばれるその12の系統とは、以下のように分類されています。

身体の根本から改善!それが東洋医学の治し方

東洋医学における「気」「水」「血」の考え方

また、東洋医学では身体は「気」「血」「水」という3つの要素で構成されていると考えます。そしてこの3つのバランスが崩れることによって不調が表れるとしているのです。

生命活動の源。身体の機能を動かし、新陳代謝を促すエネルギー。
血液。栄養分を体内の臓器や組織に運ぶ役割を持っているもの。
リンパ液や汗、尿などの体液。身体全体を潤して体温や関節を調節するもの。

そもそもこの3要素のいずれかが強い、弱い、というのがその人が持つ体質であると考えられていて、各要素の傾きによって以下の傾向があるとされています。自分にあてはまるものに探してみて、どのタイプかをチェックしてみてください!

●「気虚」タイプ
●「気滞」タイプ
●「血虚」タイプ
●「お血」タイプ
●「陰虚」タイプ
●「陽虚」タイプ

漢方的考え方で尿トラブルを分析

漢方的考え方で尿トラブルを分析

もともとこの3つのバランスはその人が持つ性質によって多少は傾いていますが、加齢や病気、出産などによってそれぞれの要素のもとになるものが少しずつ失われていきます。

例えば排尿困難について考えてみると、身体の潤いや温かさが次第に失われていくことによって筋肉の柔軟性が減少し、膀胱が尿をたくさん溜めておくことができなくなって、排尿トラブルを引き起こすと考えられます。また、温かみを失った身体は汗をかきにくいため、水分が汗となって排出されずに尿となって溜まります。それもまた頻尿の原因の1つになり得ます。

西洋医学では、排尿障害の原因として膀胱炎が考えられる場合は、炎症を抑えるための抗菌剤や抗炎症剤を投与し、頻尿や尿量減少にはそれぞれの症状を緩和させる薬を出します。一方、東洋医学では、膀胱炎や頻尿、尿漏れといった症状に対してではなく、それを引き起こしている根本的な要因に働きかけることで治療をします。つまり、気・血・水の3要素と十二正経を合わせて不足している部分を補うための漢方薬を処方します。それによって結果的には膀胱炎や頻尿、尿漏れなど複数の症状が一度に治ることになるのです。

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