八味地黄丸(はちみじおうがん)は
排尿困難・尿排出障害に効くって本当?
「八味地黄丸」はどんなふうに効くの?
排尿困難や尿排出障害に悩む人に処方される代表的な漢方薬である「八味地黄丸」は、漢方においてはどういった作用を持った薬なのでしょうか。
八味地黄丸は「腎気丸(じんぎがん)」とも呼ばれますが、腎気とは五臓六腑の中の「腎」の機能のことで、これは腎臓ではなく成長や生殖、発育などを司る臓腑のことです。この腎気が衰えると、内分泌系や生殖器系が衰えて泌尿器系に不具合が生じるとされています。逆に言えば、腎気が整い力をつけることによって、こういった部分に生じている不調がすべて解消されるということです。具体的には、老化現象に伴う膀胱炎・前立腺肥大・頻尿・尿失禁・座骨神経痛・椎間板ヘルニアなどによいとされている漢方薬です。