尿もれや尿失禁はどうしたら改善できるの?
  1. 尿漏れ・尿失禁はどうしたら改善できる?本当に効果・効能のある医薬品とは

尿漏れ尿失禁はどうやって改善するの?

尿漏れ・尿失禁って?

尿漏れ・尿失禁って?

尿漏れ・尿失禁とは、自分で排尿したいと思っているとき、つまりトイレに行っているとき以外に尿がもれてしまう症状です。尿漏れ・尿失禁にはその原因別にいくつか種類がありますが、どの場合でもやはり病院へ行くのを恥ずかしいと感じる人が多く、かなり症状が進んでから病院へ来るケースが多いそうです。

女性のほうが男性よりも多いと言われる理由としては、尿道が男性よりも短く直線的であることに加えて、出産経験による骨盤底筋のゆるみが挙げられます。

では、尿失禁(尿漏れ)の種類にはどんなものがあるのかを見てみましょう。

尿失禁の種類

腹圧性尿失禁

咳やくしゃみをしたとき、重い荷物を持ち上げたとき、急に立ち上がったときなど、腹部に力を入れることによって尿が漏れるという現象がこの「腹圧性尿失禁」です。なんと女性の4割以上が腹圧性尿失禁であると言われており、加齢や出産を機に発症するケースが多いそうです。全国2,000万人以上の女性がくしゃみをしたときの尿漏れに悩んでいるかと思うと、悩みを打ち明ける勇気も出て来ると同時に、諦めずに治したいという気持ちも沸き上がってきますね。

切迫性尿失禁

尿意を感じてトイレに行くまで我慢できずに漏れてしまうのが「切迫性尿失禁」です。脳血管障害などで指令と反応がうまく合わないときに起こる場合もあれば、特に原因がないまま膀胱が収縮してしまうといったケースもとても多いそうです。男性の場合は前立腺肥大症が切迫性尿失禁を引き起こすことがよくあります。切迫性尿失禁の症状を患っていると、長時間の車移動やバス移動など、トイレにいけない状況に置かれるのが怖くなり、仕事にも支障が出て来ます。

溢流性尿失禁

尿意を感じてトイレに行っても出ないのに、気がつけば下着に漏れているなど、排尿を思ったようにコントロールできなくなるのが「溢流性尿失禁」です。溢流性尿失禁が起こる前段階として、まずトイレに行っても尿が出にくい、という排尿障害が起こります。この段階ですぐに病院に行くか薬を飲むか何らかの処方をしていれば、溢流性尿失禁にまで発展する前に手を打つことができるでしょう。この状況を引き起こす原因の多くは前立腺肥大症で、男性によく見られるのが特徴です。

機能性尿失禁

排尿機能には問題が無く、別の身体機能の問題によって失禁してしまうのがこの「機能性尿失禁」です。例えば、認知症で尿意を感じてもトイレの場所がわからない、ふとトイレに行きたいと思うのに排泄行為のしかたがわからない、尿意を感じているのに歩行障害でトイレに間に合わない、といったものです。これは認知症や身体機能そのものへのアプローチと平行して、介護側が気をつける・生活環境を見直すといった対処法で取り組んでいくことが望ましいでしょう。

尿失禁の検査・治療について

尿失禁の検査・治療について

尿失禁の症状があり勇気を出して病院へ行ってみると、問診から始まって尿検査や血液検査、腹部エコー検査などがまず行われるというのが一般的です。これらの検査で原因が特定できない、あるいは重症度に関する診断ができないという場合には、以下のような詳細な検査に移ることになります。

①尿流量測定・・・1回の排尿にかかる時間や量、勢い、パターンなどを調べます。

②パッドテスト・・・漏れた尿量を時間毎に測ります。

③ストレステスト・・・咳をしたり力を入れたりしたときに尿が漏れるかを調べます。

④膀胱内圧測定・・・尿道から膀胱に水を入れて排尿し、膀胱の収縮をチェックします。

⑤膀胱尿道鏡検査・・・尿道から膀胱へ内視鏡を入れて内部の様子をチェックします。

⑥X線検査(尿路造影)・・・静脈に造影剤を入れ、膀胱や尿道をX線撮影します。

検査で判明した尿失禁の種類や重症度によって治療法は異なりますが、尿道や肛門を締める力を取り戻す「骨盤底筋体操」、尿道を引き締める作用のある薬の投与、尿道を吊り上げる「尿道スリング手術」、尿道の筋力をつける「コラーゲン注入」などが行われます。

尿漏れ・尿失禁に効果・効能のある医薬品

尿漏れや尿失禁などで処方される代表的な薬に「抗コリン薬」があります。抗コリン薬には以下のような効能と副作用があります。

○効能○

副交感神経を抑えて膀胱の緊張を緩め、意志に反して突然収縮することを減らし、尿意を和らげる。

●副作用●

・唾液が減って口が渇く

・腸の動きが緩慢になり、便秘をしやすくなる

・涙が減ってコンタクトレンズに違和感を感じるようになる

・人によっては排尿しにくいと感じることがある

抗コリン薬は長く使われている薬剤で安全性は確立されていますが、高齢者が長く使い続けると認知機能が低下するという報告もあり、原因によってはまったく改善が見られず、逆に尿漏れがひどくなったというケースもあるようです。こうした背景から、最近では西洋医学から漢方薬への期待も高まっているようです。漢方医学における尿漏れ・尿失禁に効果・効能のある医薬品には「八味地黄丸(はちみじおうがん)」「猪苓湯 (ちょれいとう)」などがあり、こういった漢方薬が西洋医学で処方されることもあるようです。

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